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『ORANGE』感想。(ネタバレ注意) [舞台]

PEOPLE PURPLE
「ORANGE」
2009.02.01(日) 13:00START
@大阪/ABCホール

2回目のぴーぱーさんを観てきました。
で、なんのかんのとブログ用にまとめるのに
時間がかかってしまいました。

内容に触れずに書くのも難しいので
ネタバレ気にせずに書いてみました。
題材が阪神大震災ということもあり、
やはり内容は暗めになってます。
そして長文にもご注意ください。

…注意だらけですね( ̄▽ ̄;)
【あらすじ】()内キャスト名は敬称略
神戸市「湊山消防署」。
ここに所属する消防、救急、そして救助の三隊。
中隊長、桜井(七條孝夫)のもと、
鍛えあったり、それに対して賭けてみたり
研修に来るという女性隊員に色めきたったりと
日常をばたばたと過ごしながらも
指令が入れば、
即座に命をかける現場へと出動する毎日。

研修に来た袋小路消防士(袋小路林檎)や
入隊歴の浅いものを集めて語られる
阪神大震災の「あの日々」。

そして
救助隊員の小日向(宇多学)や石丸(山根基嗣)、
消防隊員の山倉隆志(濱谷晃年)や、
その姉で同隊機関員の山倉亜紀(森下仁佐恵)らを中心として
語られる、彼らの日常と非日常。

消防士なら誰もが憧れる特別救助隊員。
通称「オレンジ」 。
そしてけして彼らだけでもない
日々、危険と近い場所で闘い続けるひとたちの物語。




日常を送る「今」と
「あの日々」が語られる
前半(一部?)と、
非日常部分の「今」が
繰り広げられる後半(二部?)。
休憩を挟んで、二つに分かれたお話でした。


実は上手寄り最前列で観てまして…。
座って手を伸ばせば舞台に触れられる近さと高さ。
そこで展開される
実際にあの現場を体験した消防士さんをして
「そのままです」と言わしめた圧倒的な舞台。

ずーっとタオルハンカチを離せないままで観てきました。

先に「ライフ・イズ・コメディ」を観ていたので
「あの」林檎ちゃんが出るということだけは知っていたのですが
それ以外は白紙の状態。

中で語られるあの日。
14年前の1995年1月17日。
私は、大学生でした。
当時、これといった行動を全く起こせなかったことを
ニュースや新聞を見ながらじりじりとしていた気持ちを
お芝居を見ながら痛い程に思い出していました。
これはきっと、ずっと忘れることはできません。

普段はこころの隅っこにいるそんなきもちが
いっそ暴力的なまでに揺らされる。
そんな感覚でした。

多分、人により、経験により、感じ方は違うと思います。
そして、以前にも観ていた何人かの方々から聞いていた
小さめのハコの方がいい、という意味も少しわかりました。

あんなにいろいろ込めた芝居、
大きなハコで隅々まで届けたら
…役者さんの負担がとんでもない気がします。
逆に言えば、ハコが大きすぎると
込められたいろいろを受け取れない人もでてきて
場所としての雰囲気がバラけるのかなとも思いました。

今回、いっそ休憩抜きでやってほしかったくらい
前半だけでも、ものすごく消耗して
後半でもまた消耗して、かなりへろへろになりました

ひとが亡くなる話しというのは、個人的な事情により、正直負担だったのですが
それでも、今回観にいけてよかったと思います。

多分、直に観た方が良いお芝居だとは思います。
特に、あの大きな災害を、まったく土地勘のない
遠い地でのニュースとして接した方ほど、観てほしい。
そういうふうに思いました。

しかし…「カントリーロード」好きなのに…
この芝居のおかげで
しばらくは冷静に聴くことができなさそうです(ToT)

まだ、思い出すだけで涙が出ます。
久しぶりに、尾を引く芝居を観ました。
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