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【ネタバレ注意】Sunday『サンプリングデイ』感想 [舞台]

カラフルでかわいいチラシと
あとほんのちょっとの偶然で
初めて観たSundayさんの感想です。

こちらはたとえネタバレ全部書いても
実際に目にしたときの面白さかげんが伝わらない気もして
というかまとめきれないのでネタバレもうどで。

舞台は現代。ところは大阪を中心にいろんなところ。
たくさんの人たちのとある一日をサンプリングした舞台。
めまぐるしくかわる状況、登場人物。
突然始まるし突然切り替わる。
役者さんは舞台を走り回るし
ある意味斬新なひとり芝居もある笑

めまぐるしいけど面白い。
そんな舞台でした。
あまりにツボに入ったので2回観てきました。


2010.07.18(日)18時
2010.07.22(木)19時半
sunday play #3
『サンプリングデイ』
@大阪・精華小劇場

【出演】※敬称略、パンフレット参照。
赤星マサノリ、平林之英、宮川サキ、
井田武志、安元美帆子

【あらすじ】※キャスト省略します。
梅田阪急とJR大阪をつなぐ信号で出逢った男と女。
眠ったまま動かない女を見守るカラスの群れ。
大きな目覚まし時計を妻が持ち出して会社に遅刻した男。
演出家を待ちながら稽古を続ける劇団員たち。
アゼルバイジャンであっちむいてほいに興じる男女。

たくさんの人たち(一部動物含)の、ある一日。


とにかくものすごい数の登場人物がいて
正直覚え切れないくらいでした。
パンフレットに相関図が載ってたのですが
これどの場面の人だっけ?!となるのも多数笑
相関図みてもよくわからないくらいの複雑さ。
それをたった5人でやりきります。
時々、役者さんの名前そのままで出ていたり。

キーワードは「偶然と確率」?
スモールワールド理論?とかいうやつらしいです。
全世界だって、6人も介せばみんなどこかでつながる。

いろんな場面をさまざまにつなげたりくりかえしたりする中で
だんだん浮かび上がってくる、人物同士のつながりや
まったく最後までつながらない場面。

観客が参加する場所もありました。
役どころは、「知り合いが海外につながるひと」。
しかし初日にたまたま選ばれた方は
妹の旦那さまということで…

観客と舞台とをつなげる芝居が
今度アゼルバイジャンのハーフと結婚するという
その知り合いから結婚スピーチを頼まれるというシチュエーション。
それが妹の(元)旦那って…( ̄▽ ̄;)

元妻の姉に、結婚スピーチを頼む図……という
えらく複雑な状況になりすぎてやや破綻気味!!!!笑
やはり計算外な状況だったようで楽しかったです。
まさに偶然って面白い。
選ばれた理由も、出演の平林さんと同じ誕生日の方、ということでした。
ちなみに当日が誕生日の方もおひとり。

たくさん出てくる登場人物の中では
「光で動くのやめてくれない」とつっこむ
相対性理論を踊る女子高生(宮川さん)とその父(平林さん)
ちょっとまっとうな恋愛ものっぽい雰囲気もかもしだす
赤星さんと目の見えなくなる練習をしてる女性・ひとえさん(安元さん)
「僕はたちちゅじゅけりゅ」と台詞をかみまくる劇団員役の井田さん
女性をとりかこむカラスたちなんかがかなりお気に入り笑
…ネタバレ書いてもやっぱりよくわからない感じになります笑

どこまでが実話で、どこまでが劇作か。
ほんとうに境界はあいまいで、そこがまた楽しい。
たくさん連なる中で、この人とこの人はこう繋がるのか?!とかに気付いたり。

動きまくり、場面転換しまくりの忙しい舞台でしたが
瞬時に思い出そうとしたりする感覚って最近なかなかなくて
そこも面白かったです。
ばらばらの時系列と登場人物たちのある一日。

劇中劇は映像で観たことがある
『第三舞台』の代表作の台詞だからすぐわかったし
途中ででてくる詩も大好きなやつだからすぐわかったし。
冒頭の信号待ちの場面、「自分以外のヒトも、
それぞれに何かを考えている」という感覚。
以前に似たようなこと考えちゃったりしたしと
個人的にいろいろと不思議なとりあわせで。

一本観たら、もう少しこのSundayという劇団のことが知りたくなって
ついついうっかり前作のDVD購入しちゃいました。
この作品を観たこと自体も、
なんというか偶然のたまものなので
不思議なこともあるもんだ、と思うばかりです。

初日のアフタートークは
作・演出・プロデュースのウォーリー木下さん、
出演の赤星さん、安元さん、
そしてABCアナウンサーの保坂さんでした。

客席には赤星さんと同じ誕生日の方というのもいらして
出会いの偶然とか話を書いたきっかけとかお話されてました。
保坂さんが知り合ったきっかけとなった演劇祭のときに
客演で欠席されていたメンバーとは
全く別の取材を通しての知人を介して知り合ったりとか
これまたふしぎがいっぱい。
なぜかやたらとネズミ講は実現不可能なんですよ!と力説してました笑
この『サンプリングデイ』はいわばネズミ講の話なんです、とか。
面白い話が聞けました。

今回はとにかくたくさんの場面をだしたくて、
劇団員のネタとかも含めているとか
ばらばらの場面をどんどん書いていって、最後に組み立てて
最終の動きは精華小劇場についてからできあがったとか。
この舞台はやさしさでできてるとか笑

結局謎なのは、宮川サキさんのとある場面は
ネタなのか実話なのか?!というトコロ。
すごく真に迫ってた気はしたのですが
そのあたりは謎のままでした…。

結局、木曜にもう一回観てきちゃいましたが
この日は開演前のトワイライトショーつき。
今回は出演されていなかった劇団員さんによる
あばたーネタらしい
全身顔まで青タイツな小柄さんと
男の人がふつーに会話を続けるという
ショートコントっぽい感じでした笑

その回はなかなか同じ誕生日の方がみつからず
お客さん同士で同じ日の方を捜す事態に。
そして海外に繋がるお知り合いが
日系アメリカ人の方ってことで
日替わりなネタはやっぱりやや破綻気味でした。

アフタートークはFM802のDJ、尾上さとこさん。
今回の舞台とラジオの共通点とかをお話されてました。
Sundayからは赤星さんと宮川さん、ウォーリーさん。
やさしさ(という名の段取り)でできてる舞台も、
時々やさしさが裏目にでるとかの話もありました。
キーアイテム(?)のひとつ、アルマジロサイズの目覚まし時計が
よくやさしさのすき間に巻き込まれていたようです。

こちらの舞台は大阪のみでしたので
7/25で終了してしまったのですが
ほんと、生パーカッション演奏だった回は
機会さえ合えばいきたかったです…!!
音楽や照明も含め、かなり気に入った作品だったので
また次回作も楽しみにしたいと思います。

現在はついったーにて
裏話なんかがつぶやかれています。
sunday_GOを探してみてください♪

タグ:sunday 感想 芝居
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